OPEN the KEWPIE 2010

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社長対談

お客様に直接会ってご意見をうかがうことが、商品づくりの糧となっていく。

大原
従業員から提案があって、それにどんどん対応されているということですね。すばらしいと思います。
三宅
従業員の意見もそうですし、品質保証本部の中にお客様相談室という部署がありまして、そこに寄せられるお客様からのいろいろなお問い合わせやご提案なども社内で吟味しています。「お客様の声委員会」という、いくつかの部門をまたがった会議で、ユニバーサルデザインにつながるような商品改良を進めています。これまであけにくかったドレッシングの中栓が簡単にあけられるようになったヒネルキャップもこの委員会から生まれました。
大原
お客様の声を聞くという点で、なるべく手紙や電話で済まさず、直接お客様のところへ出向いていらっしゃると聞きました。
三宅
ご指摘をいただくということはお客様がお困りになっているということですから、直接うかがって、声をお聞きして、それを改善につなげて、こうなりましたとご報告をするところまでやります。それによって継続的に商品をご利用いただければと思います。
大原
私はもともと新聞記者だったので、「とにかく現場に行け」と一年生の頃は言われました。現場に行って直接自分の目で見て、話を聞くと、「おや!?」という発見があったり、いろいろなヒントがあったりしますよね。
三宅
最近ではメールなどが発達したこともあり、コミュニケーションが変わってきているようですが、やっぱり相手の顔を見て、話を聞くというのは大切だと思います。年に2回、役員が直接現場をまわって会社の考え方や今の状況について話したり、皆の話を聞くということをやっています。人数が多くなりましたので、なかなか難しくなってきていますが、続けていきたいですね。
大原
グループ会社もたくさんあります。
三宅
そうですね。私たちは分社経営というのをずっとやってきました。例えば、御神輿を100人でかつぐと1、2人がぶら下がっていてもわからないですが、10台の御神輿を10人ずつでかつぐと、一人ひとりが一生懸命やらないと御神輿が倒れてしまいます。これまではそういう考え方だったのですが、今は、分社の力を合わせてグループ経営をやりましょうと言っています。今までそれぞれが培ってきた良さを足して一緒に提案することで、新しい世界があるのではないかと考えています。そういう意味でも、グループ会社のメンバーとより一層会話する機会を増やしていきたいと思っています。
大原
今こそ、顔を合わせての会話が求められているんでしょうね。

ひとときではなく、継続的に。
"続けられる"社会貢献が企業に求められている。

三宅
今後、企業の社会貢献活動はどのようなあり方が求められると思いますか?
大原
企業にもいろいろな貢献の仕方があると思うのですが、できるだけ本業に近い分野の方が無理なく貢献していただける気がします。ですから食品メーカーなら、食まわりで何かをしていただくことが理想ではないでしょうか。
三宅
食品メーカーは、企業活動そのものが食生活に貢献するという活動ですから、その中で無駄がないように心がけて実行していくことも社会貢献になると考えています。企業が利益をあげているからこそ、できることがあると思います。
大原
やはり、できる範囲で長く続けることが大切だと思います。ボランティアにもいえることですが、何かを犠牲にして歯をくいしばって頑張るというのでは長続きしません。無理のない範囲で、自分のできることから一歩ずつでも進めていくことが大事ではないかと思います。

2011/3/30 渋谷本社応接室にて

大原悦子(おおはら えつこ)氏 プロフィール

津田塾大学ライティングセンター 特任教授
1958年東京生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。1982~99年、朝日新聞記者。在職中の92年ハーヴァード大学ケネディ行政大学院修士課程修了。2000年7月~2年2ヵ月間をローマで過ごす。2008年より現職。ボランティアとしてフードバンク活動にも関わっている。著書に「フードバンクという挑戦」(岩波書店)、「ローマの休日 イタリアの休日」(コモンズ)など。


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