社長対談
社長対談2011 〜 食品メーカーにできる社会貢献とは 〜
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震災をきっかけに日本人のライフスタイルへの考え方が変わろうとしています。今後、キユーピーグループは、食品メーカーとしてどのようなカタチで社会貢献に携わっていくべきか。そして、どのように消費者と向き合っていくべきか。フードバンク活動に詳しい津田塾大学の大原悦子氏と当社の三宅峰三郎が対談しました。
人々に本当に必要とされている商品をお届けすることが大切。
- 大原
- 3月11日の東日本大震災は、日本にとって大きな転換期になるのではないかと言われています。同時に、日本人の生活のあり方も変わらざるを得ないかと思います。そんな中、キユーピーさんが食品メーカーとして、今後も変えずに守っていきたいことは何でしょうか?
- 三宅
商品の品質、安全・安心は、決して変えてはいけないところだと思っています。また、商品開発でも本当に生活に必要とされている商品をお届けしていくということが大切です。地震の後、おかゆや水、ベビーフードや介護食など、多少時間はかかりましたがお届けさせていただきました。特に、ベビーフードや介護食は、改めて世の中に必要とされていることを再認識させていただきました。
フードバンクのキーワードは、 "もったいない"を"ありがとう"に変えること。
- 大原
- 食の支援ということでは「フードバンク」という活動においても、貢献されています。フードバンクとは、企業からお寄せいただいた食品などを、生活に困っている方に提供するという活動で、私も一ボランティアとして関わってきました。この活動はもともとアメリカ生まれなのですが、日本企業の中ではキユーピーさんが早くから協力してくださいました。
- 三宅
- フードバンク活動と言っても、日本ではまだあまり知られていないと思いますが、現在はどのように活動されているのですか?
- 大原
基本的には児童養護施設などの福祉施設や団体に食品をお届けしていますが、昨年からは、個人の方たちに向けた支援も始めました。例えば、生活保護を受けられる方が増えていますが、その前に何ヶ月間か、せめて今日、明日食べられるものを支援することで、食事の心配をせずに職探しができるようになり、実際に運良く職が見つかったという方もいらっしゃいます。数ヶ月間の食事を支えることが、自立につながるというわけです。長い目で見ると、このような支援が大きな支えになるのではないかと思っています。今回の震災でも、多くの方が家や家族や職業を奪われ、大変な思いをされていますので、中期的・長期的に見て、食の部分でお手伝いができるのではないかと思っています。 - 三宅
- そうですね。食品メーカーである私たちの一番の使命は、食べ物をつくって、お届けして、食べていただくことだと考えています。もちろん、そのためにも従業員の安全の確保が大前提としてあります。工場の復旧に関しても、従業員の安全を確保した上で進めていくという順番ですね。そうした上で、社会貢献として、被災された多数の方々をお手伝いしていければと思っています。また、今回の震災を機に、食べられずに廃棄される食品の問題についても改めて考えていく必要があります。日本人の食生活のスタイルを変えていく機会になるのではないでしょうか。
- 大原
- フードバンクのキーワードは、「もったいないを、ありがとうに変える」なんです。「もったいない」は古くから日本人にとって当たり前の価値観でしたが、それをもう一度見直して「ありがとう」というプラスに変えていこう、という意味です。ところで、御社の社会・環境報告書に、卵の殻も膜もすべて捨てずに活かしていると書いてありましたが、それはまさに、"もったいない精神"で、原料をとことん大事にされているのですね。
- 三宅
- 卵はマヨネーズの原料として、マヨネーズの歴史とともに携わってきました。昔は殻を捨てていた時代もありましたが、今では肥料や飼料、チョークやライン引きなど、さまざまなものに活かされています。まさに、"卵はすべて捨てるところがない"という状況になっています。
- 大原
- 一個の卵が、そんなにもいろいろなことに使われているなんて知らなかったです。
![キユーピーグループ 社会・環境報告書2011[フルレポート]](/csr/common/images/head.gif)


